「お稽古風景・邦楽囃子」…

「お稽古風景・邦楽囃子」


邦楽囃子の教室、清鼓会(せいこかい)は、松本と塩尻でお稽古場を開いています。

主に小鼓の稽古をしていますが、最近は大鼓や太鼓を教わる人も混じってきて、お稽古場はいつも賑やかです。




お囃子の力はすごいです。

例えば祭り囃子。
聞こえてくるとワクワクしますよね。

例えば能楽囃子。
緊張感、躍動感が増して観客を集中させます。

邦楽における囃子の力も絶大なものです。
掛け声と共に、小鼓や太鼓、大鼓などのお囃子が入ることで、迫力、スピード感が増し、舞台全体が大きく存在感を持つこともあります。
そればかりではなく、雪や雨、風、寒暖などの気候や、距離や大きさなども表現していたりするので気が抜けません。

舞台では、三味線が曲を奏で、唄が物語や感情をのせていきます。それだけでも良いものですが、そこに囃子がつくと、情景が広がり、鮮やかな色がついていくのを見ているようです。

それはとても贅沢なことで、お囃子入りの舞台をお届けすることは、なかなかに大変なものです。

それを松本ジャポニスムが実現できるのは、松本の邦楽をもう一度盛り上げたいと、考えを同じくする藤舎清之(とうしゃきよゆき)先生の支えがあってのことです。



今年も、
「箏曲・地唄」11:00〜
「小唄」   13:35〜
「長唄」   14:25〜
をお囃子入りでお届けします。

彩り豊かな演奏をお見逃しなく!







  
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2024年04月08日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 21:11Comments(0)

「あめ細工ななこ」毎年、可…

「あめ細工ななこ」

毎年、可愛らしいあめ細工で松本ジャポニスムに花を咲かせてくれている、あめ細工ななこさん。

小さくて、可愛くて、洒落ていて、しかも持って帰れる、さらに甘いという特典つき。


実演もしているので、ぜひその技を見に来てください!



  
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2024年04月08日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 08:18Comments(0)

「津軽三味線」津軽三味…

「津軽三味線」

津軽三味線は撥を叩きつけるように弾く打楽器的奏法と、リズミカルでテンポの速い楽曲が特徴で、若い世代を中心に世界的に人気の高い三味線音楽です。


こちらの津軽三味線教室には、初めて三味線を持つ方から全国大会で優勝する方まで、幅広い世代の方々がお稽古に励んでおります。


4月21日松本ジャポニスム
12:10〜

熱い演奏をお楽しみに!






  
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2024年04月06日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 17:27Comments(0)

「お面・おっとぼけ美術館」…

「お面・おっとぼけ美術館」

「おっとぼけ美術館」は現在不定期で開館している小さな美術館です。

今回、ジャポニスム初参加が決まり、中に入ることができました!

「!」

お面!
お面!
お面!
お面がいっぱい!


そして奥の間にも案内してもらいました。

「これは…」
とてつもないパワーを感じ、しばし絶句。

この部屋は、宮田嵐村(みやたらんそん)資料館となっており、嵐村先生の脳内を覗くことができます。

これ以上ない強烈なモチーフ。圧倒的な才能、感覚。そして生来の真面目さを持って創りだした道神面や絵画の衝撃たるや言葉にならず、呆けのように見回すばかりでした。
とにかく凄みのかたまりのような作品がズラリ。


芸術であることは間違いないのだけれど、アートという言葉には収まらない、民藝と言っていいような、いや、それも違うような…。
うまく表現できない自分を歯痒く思いながら、その日は帰りました。


そして「何かすごいものを見た」という興奮を、会う人会う人に語り続けていたある日、
「岡本太郎が絶賛した人だから」
と教えてくれた人がいました。

その瞬間、わかりました。

あの日見たのは「爆発」だったのです。

創作に対するエネルギーの爆発、それが芸術だと、岡本太郎は言っていたんだな、と岡本太郎の名言の意味までその一瞬で理解させられました。


おっとぼけ美術館の開館はインスタグラムなどで告知していますので気になる方はチェックしてみてください。

嵐村先生の魔力に惹きつけられて、先生亡き今もお面作りを続けている相澤さんに感謝する松本ジャポニスムなのでした。



おっとぼけ美術館のお面、一部ですが四柱神社の境内でご覧いただけます!覗きに来てください!













  
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2024年04月05日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 16:29Comments(0)

「吟詠・寿岳流信濃吟詠会」…

「吟詠・寿岳流信濃吟詠会」

寿岳流信濃吟詠会(じゅがくりゅうしなのぎんえいかい)のご紹介です。


吟詠は漢詩や和歌を中心に、俳句、新体詩、現代詩など詩の型にとらわれず、さまざまな詩に節をつけて歌う、邦楽のひとつです。
吟じる者は、その内容を心に、声で心情、情景を表現します。



そして吟詠にあわせて舞うことを詩舞(しぶ)といいます。
主に扇を持って、詩の世界を表現します。



今回は、親子共演回として
①親子3人での合吟(ごうぎん)
②親子での吟と舞
をお送りいたします。

また、せっかくの機会ですので、有名な川中島を皆さんと一緒に吟じたいと思います。時間が許せば扇を使っての簡単な動きもレクチャーしたいと考えています。




寿岳流信濃吟詠会では、吟詠と舞のお稽古を月2回日曜日に行なっています。

私達、吟と舞にたずさわる者として邦楽のひとつである吟詠、詩舞を、ひとりでも多くの方に知っていただきたいと思います。



4月21日松本ジャポニスム、吟詠・詩舞は
13:55〜

舞台の後には詩舞のワークショップもあります!
ぜひお出かけください!





  
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2024年04月04日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 14:39Comments(0)

「御神酒の口・矢澤商店」…

「御神酒の口・矢澤商店」



御神酒の口(おみきのくち)、知っていますか?

神に捧げるお酒が御神酒、それを入れるのが御神酒徳利(または瓶子)、御神酒徳利の口に挿して飾るのが御神酒の口です。

神様を大切に思う気持ちの表れとして飾られ、また福を招く縁起物としても大切にされてきました。

松本で御神酒の口を作っているのは、矢澤商店しか残っていません。松本の御神酒の口はとても繊細で美しく、誇れる逸品です。



戦後、ライフスタイルが大きく変わり、今では住宅事情もすっかり様変わりしました。
和室が減ることで、床の間がない、欄間がないなど、日本の暮らしを支えてきた伝統工芸は残りにくい局面に立たされています。

御神酒は神棚に供えるもので、二つで一対となっています。

みなさんのご自宅に神棚、ありますか?

神棚のあるお家に住んでいる、という方は御神酒の供えかたもご存じかと思います。
そこに御神酒の口を飾るかどうかは個人の考え方でいいと思うのです。が…。

問題は、神棚がないお家に住んでいる人が、御神酒の口をどう飾るか、なのです。

神棚を造る、これもひとつです。
ですが、神棚がなければ御神酒の口は飾れないのでしょうか。

例えば、お正月の鏡餅。
神棚や床の間にどーんと飾りたいところですが、それがないお家でも、皆さんお正月になればそれっぽい所に飾っていませんか?
玄関、リビング、キッチン。それぞれに工夫してお正月を迎えているのではないかと思います。

御神酒の口もそれでいいのではないか、と思います。

玄関のドアを開けたら、御神酒の口が迎えてくれる。
リビングの飾り棚の大切な人の写真の横に御神酒の口が一緒に居てくれる。
花を飾るように、この美しい工芸品を愛でてもいいと思うのです。

工芸は暮らしと共にあるもの。人々の暮らし中で求められなくなったとき、その工芸はなくなってしまいます。装飾の意味が強い御神酒の口は、皆さんの考え方によっては、驚くほどの速さで消えてしまう可能性があります。

そうなる前に、一度見て欲しいのです。




飾る時は、御神酒徳利、御神酒の口は東向き、または南向きにすると神様に気持ちが伝わりやすいと、教えていただきました。
家に迎えた神様の、御座する場所の門の代わりと考えて配置するといいそうです。

飾る期間に決まりはなく、年末に新しいものに交換して新年を迎えると、より本来の形に近づくと思います。


御神酒の口は
4月21日、松本ジャポニスム
四柱神社境内でご覧いただけます。





  
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2024年04月03日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 13:11Comments(0)

「お六櫛・へんみ櫛店」お六…

「お六櫛・へんみ櫛店」

お六櫛。江戸時代の女性の名前がついたこの櫛の由来、有名ですよね。

木曽の旅籠の娘として生まれたお六ちゃん、美しいと評判の看板娘に育ちましたが、何しろひどい頭痛持ち。頭が痛くてどうにもならない。

少しでも良くなるなら、と御嶽大権現に願掛けに出かけました。御嶽山の険しい山道を登り、二十一日の山籠りをやり遂げます。
そして御嶽大権現のお告げを聞くことができました。

「御嶽山の霊地に生えるミネバリの木で櫛を作り、汝の髪を梳くべし」

お六ちゃんは、お告げどおりの櫛を作り、朝に夕に髪を梳り(くしけずり)ました。すると不思議なことに頭の痛みが軽くなり、ついには全快したというのです。

その話を聞いた旅籠の客が「そいつはすげぇ櫛だ」と、お土産に買い求め、そうしてお六櫛は全国に広まっていきました。

話を戻します。

逸見さんの櫛を使っていた時、知り合いの女性が「それお六櫛?」と聞いたので「そうだ」と答えました。



「私も持ってるんだよねー」
と鞄から取り出し、言った言葉に驚きました。

「随分前だけど、偏頭痛がひどくて、道の駅で見つけて買ったんだよね。痛くなったらその部分を梳くんだよ。そうすると良くなった気がしてさ。ずっとやってたら治ったよ」

持っていた櫛を見せてもらうと、逸見さんの櫛に間違いなく、二重に驚いてしまいました。
(もちろん彼女個人の感想で、効果を約束するとかそういう話ではありません)


「この櫛のひと、来るよ」
と話すと、偏頭痛持ちの友人に贈りたいから買いに行く、と喜んでいました。

逸見さん、櫛がひとつ売れそうです。








へんみ櫛店はワークショップもご用意しています。歯挽き済みの櫛歯を専用の道具で歯先を尖らせていく加工をします。できあがった指櫛は携帯に便利です。汚れてもよい服装でご参加ください。

「指櫛・相細歯作りワークショップ」

所要時間 1時間程度
講師 へんみ櫛店 逸見英隆
対象 中学生以上
当日受付 1名ずつ
参加費 4,400円

参加希望の方は直接ブース(四柱神社前)へお越しください。(山東京伝・於六櫛木曾仇討より)











  
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2024年04月01日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 17:59Comments(0)

「お稽古風景・小唄」「…

「お稽古風景・小唄」


「地唄とか長唄とか、端唄とか小唄とか、何が何なのかわからない、何が違うんだ!」

ごもっともです。

皆さんが生まれた頃はもう「身近なもの」ではなかったですもんね。
(いいや、身近だった!という方はとばしてお読みください)

怒られることは必至ですが、ものすごく端的に説明します。(この他にもいろんな演奏スタイルがありますが、ここではごく簡単に)

地唄(じうた)は、最初の三味線音楽として生まれ、その後、箏が加わりました。お箏と三味線の組み合わせが馴染み深いのではないでしょうか。

長唄(ながうた)は歌舞伎とともに成熟した舞台用の音楽です。オペラでいうオーケストラですね。

端唄(はうた)はお座敷で大勢で楽しめる音楽として発展しました。時代劇の宴会のイメージです。

そして小唄(こうた)は端唄の妹的存在です。
端唄で盛り上がっていた人達が、もっとプライベートな空間で音楽を堪能しようとしたのです。


好きなお方と四畳半さし向かい。声を張り上げる必要もない。三味線も相手にだけ聴こえればいい。だから小唄は撥をつかわない、爪弾きなのです。


歌詞の内容もラブソングが多いです。皆が共通して経験する甘くて苦い想いを、洒落た言葉を使って唄っているのに気づいた通人たちは夢中になりました。

江戸の終わり頃に生まれ、昭和に流行のピークを迎えます。
ゴルフ、囲碁、小唄ができなきゃ出世なんてとてもできない、「三(さん)ゴ」は男のたしなみだ、なんてそれはもう大変に流行ったものでした。

季節の移り変わりと心情を、粋な歌詞で唄うこの芸能はもしかしたら地味に見えるかもしれません。ただ、ボディブローのように後から効いてきます。


全ての舞台を観終わって、帰り道で思い出したとき
「小唄、良かったな…」
なんて思ったら、貴方には通人の才能があります。ぜひその才能を伸ばしていただきたいと思います。


松本ジャポニスム
小唄の出演は13:35〜。
お囃子入りでお楽しみください。







  
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2024年03月29日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 18:47Comments(0)

「お稽古風景・能楽」能楽宝…

「お稽古風景・能楽」

能楽宝生流、澤風会(たくふうかい)のお稽古場は、松本城も近い大手公民館。

部屋の中から謡(うたい)が聞こえてくると、それだけで日常に距離ができ、お能の世界の入り口に立っている、と感じます。
この感覚がいつでも新鮮で面白いのです。

「謡の稽古」


「仕舞(しまい)の稽古」




「能楽囃子の稽古」



稽古の空き時間にお弟子さんの持ってきた雑誌、その能面の写真を覗き込んでいます。
危うく全員吸い込まれてしまうところでした。

皆さん本当に能が好きなんだな、というひとコマでした。


松本ジャポニスム
能楽の出番は12:40〜。

「野守(のもり)」

舞台は春の奈良、春日野。

旅人が出会った野守(野の番人)は、実体は鬼神でした。

鬼神の持っている鏡は世の中の全てを映し出します。

天国、地獄、様々なものを鏡に映しながら勇壮に舞います。



日常とは違う、不思議な世界へ足を踏み入れてみませんか?







  
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2024年03月28日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 18:13Comments(0)

「けん玉・Zuku Kenda…

「けん玉・Zuku Kendamas」

毎年人気のけん玉チームのブースですが、今年は縄手通りの東側に場所を移して、新企画に挑戦です!

今回初めて、三味線とけん玉を合わせてパフォーマンスにしてみます。

日頃はノリのいい洋楽をかけながらパフォーマンスしているという
Zuku Kendamas(ずくけんだま)のお二人ですが、今回は三味線、しかも長唄三味線で果たしてうまく融合するのでしょうか。

試しに弾いてみると…。

意外と?いけるかも?

「着物も着てみる?」
差し出すとまた似合うし。パーカーと着物、これもまた合うし。

意外や意外、相性は良いみたいです。

あとは当日のお楽しみ!

そしてみなさんが挑戦するのは
「もしかめチャレンジ」です。
三味線に合わせてやってみよう!


けん玉のブースは縄手通りの東側です。
パフォーマンス、もしかめチャレンジは3回ほど行います。時間は当日ブースにてお知らせしますのでチェックしてください。

けん玉の販売を(レンタルも)していますが、すでにお気に入りを持っている人は、持参して参加しましょう!





  
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2024年03月27日 Posted by 松本ジャポニスム実行委員会 at 18:12Comments(0)