「燃え尽き症候群と花粉症」…
「燃え尽き症候群と花粉症」
イベント前から少し喉がおかしくて、時々声が飛んだりしていたのだが、自らに起きることは全て無視していたため、それがなんであるかは分からなかった。
イベント翌日、さすがに脳を休ませなくては日常に戻れないため、仕事を休んでゆっくり過ごす。つもりでいたが、そうもいかない。何しろ荷物だらけで動きが取れないのだ。着物の始末や小物の洗濯、片付けものの合間にちょっと昼寝、程度の休日を過ごした。
翌日、やたらに鼻をかみながら仕事の準備をしている時「あ、これ、花粉症かも」と思う。
そこからの症状の進み方たるや!
ぼうっとして頭が働かない。
出てくる鼻水の量と脳の疲弊が比例しているということは、脳みそがティシューの中に排出されているに違いない。
ああ、どうしよう。ゴミ箱は脳みそでいっぱいだ。
それでも、残り少ない脳みそが語りかける。
「今日は金曜日だから銀行に行って両替しておかないと」
ああ、そうだった。
ティシューボックスを抱え、銀行の両替機に千円札を突っ込み、一万円札になるのを待つ。
「お札を入れ直してください」
こんな事すらうまくいかない。もう一度千円札を揃え、機械に入れる。
「使用停止。係員が来るのをお待ちください」
係員とやらがいう。
「機械を点検する必要があるので、待合室でお待ちください。そして30分から1時間、場合によっては3時間ほどかかるかもしれません」
係員は悪くない。だが両替をそんなに待っていられる人間はいない。
一旦職場に戻り連絡を待つ。
花粉症はどんどん悪化して、今や私の脳みそはインコより少なくなっている。
頭がキィキィと軋む。薬があればいいのか?薬局に行けば解決するのか?
考えている間にも脳みそはどんどんゴミ箱に消えていく。
1時間後に銀行から連絡が来る。
再びティシューボックスを抱え、案内された席に座る。
係員が私が入れたお札を目の前で数える。
「千円札が20枚と五千円札が2枚入っていたようです」
そう言いながら、20枚の千円札と2枚の五千円札を差し出す。
私が銀行に行った理由は細かくなったお札を一万円札3枚にしたかったからだ。
銀行員が差し出すクシャクシャの千円札たちを見ながら、笑ってしまった。
2時間近く時間を費やして、両替すらできなかったのだ。
その日私は、身の危険を感じてすぐさま家に帰り、12時間の睡眠を取った。
翌日、花粉症の症状は劇的に和らいだ。
休息は必要。
イベント前から少し喉がおかしくて、時々声が飛んだりしていたのだが、自らに起きることは全て無視していたため、それがなんであるかは分からなかった。
イベント翌日、さすがに脳を休ませなくては日常に戻れないため、仕事を休んでゆっくり過ごす。つもりでいたが、そうもいかない。何しろ荷物だらけで動きが取れないのだ。着物の始末や小物の洗濯、片付けものの合間にちょっと昼寝、程度の休日を過ごした。
翌日、やたらに鼻をかみながら仕事の準備をしている時「あ、これ、花粉症かも」と思う。
そこからの症状の進み方たるや!
ぼうっとして頭が働かない。
出てくる鼻水の量と脳の疲弊が比例しているということは、脳みそがティシューの中に排出されているに違いない。
ああ、どうしよう。ゴミ箱は脳みそでいっぱいだ。
それでも、残り少ない脳みそが語りかける。
「今日は金曜日だから銀行に行って両替しておかないと」
ああ、そうだった。
ティシューボックスを抱え、銀行の両替機に千円札を突っ込み、一万円札になるのを待つ。
「お札を入れ直してください」
こんな事すらうまくいかない。もう一度千円札を揃え、機械に入れる。
「使用停止。係員が来るのをお待ちください」
係員とやらがいう。
「機械を点検する必要があるので、待合室でお待ちください。そして30分から1時間、場合によっては3時間ほどかかるかもしれません」
係員は悪くない。だが両替をそんなに待っていられる人間はいない。
一旦職場に戻り連絡を待つ。
花粉症はどんどん悪化して、今や私の脳みそはインコより少なくなっている。
頭がキィキィと軋む。薬があればいいのか?薬局に行けば解決するのか?
考えている間にも脳みそはどんどんゴミ箱に消えていく。
1時間後に銀行から連絡が来る。
再びティシューボックスを抱え、案内された席に座る。
係員が私が入れたお札を目の前で数える。
「千円札が20枚と五千円札が2枚入っていたようです」
そう言いながら、20枚の千円札と2枚の五千円札を差し出す。
私が銀行に行った理由は細かくなったお札を一万円札3枚にしたかったからだ。
銀行員が差し出すクシャクシャの千円札たちを見ながら、笑ってしまった。
2時間近く時間を費やして、両替すらできなかったのだ。
その日私は、身の危険を感じてすぐさま家に帰り、12時間の睡眠を取った。
翌日、花粉症の症状は劇的に和らいだ。
休息は必要。